<あめりか西海岸でぶつぶつ >

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ネットの仕事であめりか東海岸に行った時のエッセイです。
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<あめりか西海岸でぶつぶつ >(1997/5 記)

「懐かしき心の故郷、アメリカに到着」
と、言っても、こちらが勝手に夢に見ていただけの話で、現実にアメリカの大地に
触れるのは、今回(1997年5月)が初めてである。


心の故郷と言うには、フカーイ、フカーイ訳がありまして、これを書くとナガーク
なりますので、簡単に説明しますと、高不二丸46才、実は(驚かないでください)
前世は黒人だったのです。(誰も驚かないか。さて読者の皆さん、この海外
シリーズは小説でなく、脚色のない事実ですから、私の天然の軽薄さとエロ根性
にアキレながら、出来れば鼻で笑いながらカルーク読んで下さい。)

幼少の頃、初めて聴いたナット・キング・コールで黒人音楽の素晴らしさにめざめ、
高校生の頃には、オーテス・レディング、シュープリームスのダイアナ・ロス、
ジミィ・ヘンドリックス(ブルースのファンでない方も「RED・HOUSE」はシビレる
名曲です。一度聴いて下さい)
等々と、完全にブラック・ミュジック・オンリーの生活になってました。
(おかずとして、合間には、大好きなビートルズやストーンズも聴いていましたが)
とにかく、私にとって黒人音楽は特別なものです。
あの黒人特有の甘く枯れたセクシィな声、腰に響くベースのビート、
何とも言えぬ溜めのドラム、引きずるような泣きのギター演奏を聞くと、
背筋がゾクゾクしてきて、「恍惚半勃起状態」になってしまうのです。
それは肉親から引き継がれた「血」とは別の、今まで眠っていた得体の知れぬ
「血」が逆流する感じなのです。
この感覚は、生まれる前から備わっていた(憶えていた)もので、
オレンジに少しのレッドを混ぜた色の世界に、黒人特有のSEXYな体臭の馨り
が妖しく漂ってくる感じなのです。
そう、理解しがたいでしょうが、私の中にはバーチャルな黒人の血が流れている
のです。(アキレル話でしょう)

てな訳で、「なぜか黒人が好き」なのです。
もう理屈抜きの、訳のわからぬ世界なので、一応自分なりのへ理屈として
「前世は黒人」という仮説で納得しているアホな中年です。
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さて、前置きが長くなりましたが、ロスで乗り継ぎ、サンフランシスコに着きました。
時差は17時間ですが、サマータイムの関係で16時間となります。
時差のイタズラで、着いた時は1日得をした気になるのですが、日本に帰る時
には、そのツケがきっちり戻ってきて、1日損をするのです。やっぱり、
「行きはよいよい帰りは恐い」の唄は真実なのです。


「カルフォルニアの青い空」の唄のタイトルそのままの「空のアオさ」に感激しながら、
フリーウェイ101号線をシリコンバレーまでレンタカーを走らせた。

アメリカのフリーウェイは広いうえに無料なのです。
(おい、狭い首都高速は、どうして有料なの?)
おまけに、信号の青の色まで透けるような薄緑色で、心までが軽くなって、
何だかHAPPYな気分になってくるから、空の青さの恵みは偉大である。


ここサンノゼ周辺はスタンフォード大学を中心とした歴史とハイテク産業の町で、
NASAのアムズ研究所や皆さん良くご存知のアップル社、ネットスケープ社、
等々の本社があります。
某ソフト会社を訪れた。
緑あふれる庭に、ゆったりとした仕事場は、なんともうらやましい。
働いている人たちは皆ラフな服装である。
遊びながら、楽しみながら仕事をするリラックス・スタイルが、
あの「自由なクリエイテブな発想」を生むのだろう。

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さて、ロスに戻ってきました。
いまメルローズの7千番台のマックの前で、ビッグなコーラを呑みながら、
煙草に火を点けたところです。
どう、かっこいいでしょう。

でもね、ここにいるとね、やっぱり、日本人ってカッコワルイ。
もちろん脚の長さや顔の作りの問題もあるけど、一番の問題は、
「ウォーキングの違い」、つまり「胸をはって堂々と歩く姿の違い」からくるもの
かもしれない。(もちろん、日本人にもカッコイイ人たちはいるのだが、数は
少ない。江戸時代の武士なら堂々としてたのだろうが、
見てないのでわからない)これは明らかに内面から出てくる「個性の表現の
違い」だろう。

通りを黒人や白人の若い男女が、みなそれぞれの個性にあわせたファションで、
「どう、オレってSEXY。ねえ、アタイとしたくない。でも、アタイは条件厳しいわよ」
ってな顔して、ケツの穴をキュッとしめて歩いていく。
あーあこれじゃ、日本の若者の様に「みなと同じファションがナウイ」なんて感覚
では、とても勝ち目はない。

よおーし、こうなりゃ、今度くる時は鉢巻きしめて、大刀腰に紋付き袴で闊歩する
っきゃないか。
(無理!無理!着物着たって迫力なんかナイ、ナイ)


それにしても、このストリートの異様な派手さは、同じロスでも高級店の集まった
ロデオ・ドライブとは好対照である。
見るからに、卑わいで、ワイセツな外観は、妙に官能を刺激してくる。
この街で流行するファションがアメリカ全土の流行になるというだけあって、
ひとつひとつの店がオリジナルな演出を施し、まるでショウを見ているような
気にさせてくれる。
ここメルローズには、古着屋、中古ジーンズ店、レトロなおもちゃ屋、
1920年~60年代のガラクタ店、イヤリング店、バスタイム店、タコスの店、
古本屋、中古レコード店、カフェ等々が3Kmにわたって続いている。
様々な人種の体臭と、サイケデリックな店店から流れくる音の洪水とで思わず
クラクラしそうに刺激的な街である。
中古ジーンズの異常人気のせいか、日本からの客も多く、そのせいか店員の
メキシコ人もカタコトの日本語で熱心に話し掛けてくる。
(しかし、日本人はどこへいってもかもなのです。)
それにしても(貧困のなせる技か)彼らの商売はうまいし、日本語の応対も実
にうまい。
「どうしてそんなに日本語がうまいの」と聞くと、
「カナコと言う日本人の彼女に教えてもらったから」と言う。
レジの下からプリクラで撮ったカナコの写真を出し、
「カナコ、トテモ、キレイデショウ」と言ってきたので、
こちらも仕方なしに(もう、お分かりだろうが、カナコ女史は、外人好みの、
おきまりの平安時代の美人だ)
「ソウ、キレイデスネ」と、私の口からもカタコトの日本語が自然と口をついて
しまった。こうなると、
私も情けない日本人であることに間違いはない。
(やれやれ)
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(ロックファンのためのオ・マ・ケです)

やーい、「ROCK・WALK」に行って来たぞー。
(ハリウッドのサンセット通りにある。この通りには楽器さんやギター専門店も沢山
あり、フェンダーのテレキャスやストラト、ギブソンのレスポール等々が安いので
旅費分位ういてしまいます。ですからロックファンは、無理してでも行く価値あり。

ショウウインドーには、サンタナやジェフベック等の弾いたギターが陳列されていて、
エントランスの床にはロック・スターやブルース・ギタリストたちの手形が並んでいる。
ちなみに、私はBBキングのビッグな両手に私の小さなな手を載せて、
まず1枚。それから、ZZトップのビリーの右手の中指に埋め込まれたボトルネック
に私の中指をいれて、1枚写真を撮ったのだ。
どうだ! 中年のブルース、ロックファンたちよ。くやしいだろ。
今、手元にその写真がある。
なお、この写真は宝物のため(本人の顔の秘密保護もあるため)
絶対に公表しません。
あしからず。

(The End です)

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